土間収納の間取りとアイデアについて考えてみた
こんにちは、本田です。
今回は間取りご要望の中でも多い土間収納のアイデアについて考察したいと思います。なんといっても土間収納は便利なものが収納できるスペースなので、玄関周りの美しさを保ちたい、大きなものを収納したい人にとって有意義なスペースになるかなーと思います。
ですが、土間収納には様々なメリットがありますが、デメリットもあるので人によってはやみくもに土間収納を設置するのは安易な選択になる可能性もあります。 必ずしも必要になるとは限らないので、きちんと役割やメリット、デメリットなどを考慮して検討するのがおすすめです。
そこで今回は
土間収納のメリット、デメリットについて考えてみましょう
ホンダ
という事でお伝えしていきます。
目次
土間収納の間取り【土間収納とは】
土間収納とは玄関土間の収納スペースのことです。玄関土間の収納スペースといえば靴箱などが挙げられますが、現在では玄関土間に収納スペースを設置するケースも増えてきています。
収納スペースを増やすに越したことはないケースもありますし、玄関自体の見栄えにこだわる人もいるでしょう。
玄関に物を置く人ほど、土間収納の必要性があるかもしれません。
土間収納がある間取りのメリットは?
土間収納がある間取りの場合、様々なメリットがあります。
快適に生活するため、本来であれば気になることも土間収納があれば解決できる可能性があるので、土間収納を設置する価値は十分にあるかなーと思いますので、まずは土間収納がある間取りのメリットについて解説します。
自転車やバイクなどが室内の土間収納にしまえる
一般的に自転車やバイクなど大きな乗り物は室内に収納できません。しかし、外に置いておくと風雨に晒され続けるので、濡れたり汚れたり錆びついたりと劣化が早くなってしまいます。
そこで土間収納があれば、大きな乗り物も室内に収納できるので濡れたり汚れたりすることがありません。特に外に置いておくと盗難の恐れがあるため、そういった防犯対策としても効果的なのは大きなメリットです。
外側の玄関周りの見栄えも良くなるので、外観の綺麗さと盗難防止などが上手く噛み合う収納スペースだと言えます。
土間収納があると室内が汚れない
家の中に持ち込むと汚れてしまうものは数多くあります。例えば乗り物や雨具、ガーデニング用品などが該当しますが、土間収納があれば室内に持ち込んで汚れたり濡れたりしてしまうものも収納できます。
ガーデニングにこだわっている人にとって室内が土で汚れなくなりますし、傘やレインコートなどの雨具を持ち込んで室内が濡れることもありません。
室内を汚したくない人にとって土間収納はとても便利な収納スペースになるでしょう。
土間収納にゴミが収納できる
ゴミはすぐに捨てるものですが、誰もがすぐに捨てられるとは限りません。
中には大掃除などで急に大量のゴミが出ることもありますし、うっかりゴミの収集日を過ぎてしまって次の収集日まで期間が空いてしまうこともあるでしょう。
そんな時にゴミを玄関に出しっぱなしにしていると通行の邪魔になってしまうだけでなく、来客が来た時にいいかげんな人たちだと思われかねません。
土間収納があれば、一時的なゴミの保管場所として大いに活用できます。
不測の事態にも対応できて、玄関の美観を損なわないのはとても便利です。
土間収納があると外に出る必要がない
外に物置を置いている家庭の場合、物置から必要なものを取り出すには一度外に出なければなりません。
外に出るというめんどくささがあるのはもちろん、雨が降っている時は濡れてしまいますし、暑い時期や寒い時期に外で作業しなければならないのはとても大変です。
ですが、土間収納があれば外に出なくても物が取り出せるため、季節や天候に左右されることがなくなります。落ち着いて作業ができるのも、大きなポイントです。
土間収納があると子どもの遊び道具がしまいやすい
外で遊ぶのが好きな子どもにとって、砂遊びの道具や水鉄砲などがすぐに取り出せるようにしておいた方が遊びにいきやすいでしょう。
土間収納があればいちいち部屋に持っていって片付けなくても、土間収納から取り出してすぐに遊びにいけます。
子どもにとって遊ぶ時間を無駄にすることなく思う存分有意義な時間を過ごせるのは、とても大きいでしょう。
土間収納がある間取りで片付けられるものは?
土間収納がある間取りで片づけられるのは、以下の通りです。
・砂遊び用や水鉄砲など子どもの遊び道具
・バイク
・自転車
・ベビーカー
・傘やレインコートなどの雨具
・ジャンパーやコート
・キャンプ用品を初めとするアウトドア関連の道具
・タイヤや洗車用具
・ゴルフバッグやサッカーボールといったスポーツ用品
・ガーデニング用品
・三輪車やキックボード
・石油ストーブや灯油
・靴全般
・ウォーターサーバー用のボトル
・防災グッズ
・大小様々なゴミ
・判子や朱肉
・工具
・高圧洗浄機
・箒や塵取り
土間収納でしまえるものは結構多い!
ホンダ
他にも様々なものが収納できますが、当然ながらスペースが限られているので全てのものを収納することはできません。土間収納ができるものの中で、これだけは収納したいというものをあらかじめ決めることが大切です。
土間収納がある間取りのデメリットは?
土間収納がある間取りには様々なメリットがありますが、デメリットもあるのでただスペースを確保すればいいというものではありません。収納スペースと玄関のバランスを考えないと、途端に使いにくくなってしまいます。
それでは、土間収納がある間取りのデメリットについて解説します。
玄関が汚れやすい
土間収納を設置することによって確かに室内は汚れにくくなりますが、代わりに玄関が汚れやすくなるというデメリットがあります。雨具やガーデニング用品など玄関が汚れるものばかりを収納することになるので汚れが落ちやすい材質など、工夫しないと逆に玄関が汚れて美観が失われてしまう状態になりかねません。
土間収納に汚れやすいものを収納する予定であれば、玄関のタイルにこだわるのがおすすめです。
湿気やカビが発生しやすい
土間収納を設置して雨具などをしまう場合、気になるのは湿気やカビです。湿気やカビが発生しないようにするにはよく乾かす必要性がありますが、扉がある土間収納だと風通しが悪くなるのでスペース内に湿気が充満してカビが発生しやすくなるデメリットがあります。
湿気やカビを発生させないためにも、換気扇を設置したり風通しを確保したりする必要性があるでしょう。
玄関が狭くなる
何も考えずに便利だからといって土間収納を設置すると、必然的に玄関が狭くなるというデメリットが発生します。土間収納は確かに便利ですが、逆に玄関が狭くなってしまうと一気に通行しにくい場所に変わってしまうでしょう。
特に玄関は室内外を気持ちよく移動できる場所であることが理想的ですし、来客を出迎える場所として重要です。玄関が狭くなることで窮屈になってしまうと、快適さが失われてしまうでしょう。したがって、土間収納を設置するのであれば、玄関の広さと土間収納のバランスを保つことが大切です。
収納しているものが丸見え
土間収納の中には扉がついていないタイプがありますが、この場合だと収納している物が常に丸見えの状態になるのがデメリットです。確かに扉がないことで収納物が取り出しやすくなりますが、中には収納物を隠したいという人もいるでしょう。
収納物が隠せるようにカーテンなどで隠すといった工夫が必要です。
土間収納の間取りで失敗する事は?
土間収納の間取りで失敗することは当然あります。失敗するケースとして考えられるのが、
『土間収納と玄関のバランスが悪くなった』
『そもそも収納するものが少なかったので、押し入れやクローゼットで十分だった』
『将来的に土間収納を使わなくなった』
以上のようなケースが挙げられます。
特に土間収納と玄関スペースのバランスは重要で、土間収納のスペースだけを気にしていると玄関が狭くなってしまいます。
収納スペースを大きくするなら玄関のスペースも大きくしないと、全体のバランスが悪くなって使いにくい玄関になってしまうでしょう。
また、土間収納は玄関のスペースを確保するよりも費用がかかる可能性があります。
なんとなく便利だからと思って土間収納を設置しても、そのスペースを有効活用することができなければ無駄なスペースになりかねません。
アウトドアやスポーツ、ガーデニングなどを全くしない、自転車やバイクなども持っていない家庭は、押し入れやクローゼットで十分ということもあります。本当に土間収納を設置する必要性があるのか十分に検討しないと、無駄な費用をかけてしまうでしょう。
さらに、ライフステージが変わることで土間収納が不要になるケースもあります。
『子どものために三輪車やベビーカーを収納できる場所がほしい』『子どもの遊び道具を収納したい』といった目的で土間収納を設置した場合、子どもが大きくなって三輪車やベビーカー、遊び道具が必要なくなると土間収納が必要ないといった事態になりかねません。
将来的に何を収納するのか、土間収納を無駄にしないために使い続けるにはどうすればいいのかを計画することが大切です。
土間収納の間取りの必要な広さは?
土間収納を大きくすると玄関が狭くなってしまうのであれば、一体どのくらいの広さがあればいいのか気になりますよね。土間収納は確かに利便性が高いですが、あまり広くすると玄関スペースを圧迫してしまいますし、将来的に収納スペースを持て余してしまう可能性があるでしょう。
結論から言えば、土間収納の間取りに必要な広さは、基本的に1畳、広くても3畳がおすすめです。上述したように土間収納に収納できるものはたくさんありますが、限られたスペースの中で全てを収納することは不可能です。
1畳程度の広さであれば玄関を圧迫することもなく、アイデア次第で様々なものが収納できます。
アウトドアやスポーツ、ガーデニングなどを頻繁にするのであれば、広くても3畳ほどあれば十分でしょう。バランスを保つために少し玄関を広くする必要性がありますが、3畳ほどなら問題なく収納できます。
ただ、事前に収納するものを具体的にイメージすると、自然と必要な広さが分かってきます。
1畳ほどの広さでも扉や棚をつけるだけで使い勝手が大きく変わるので、具体的なイメージをしながら広さを決めていくと無駄なく収納できるようになるでしょう。
具体的にイメージする上でのポイントは、まず自転車やゴルフバッグ、ベビーカーといった大きなものから優先して収納するようにイメージすることです。それから大きなもの順に収納できるようにして、必要に応じて棚を設置できれば小さなものも無駄なく収納できます。
土間収納にコンセントは要るのか?
結論から言えば、土間収納に1箇所はコンセントがあった方がさらに使い勝手が良くなります。何故なら、土間収納には電気を使うものが収納される機会が多いからです。
電気自動車のバッテリーを充電したり掃除機を使ったりと、1箇所設置しておくと何かと便利なので是非とも設置しておきましょう。ただし、低い位置に設置するのはおすすめできません。玄関は雨が降った時などに濡れることが多いので、そのままコンセントを使うと漏電する危険性があります。
したがって、コンセントを設置するのであれば比較的高い位置に設置するのがおすすめです。
土間収納はやっぱりあったら便利だけど・・・
家を建てる際に室内の収納スペースを重要視する人は多いですが、意外にも土間収納に関してスペースを気にする人はいない傾向にあります。
土間収納は玄関にかける予算以上に費用を必要とする可能性があるので、予算的に土間収納が設置できない家庭もあるでしょう。
確かに土間収納は全体のバランスを考えなければならなかったり、収納するものを具体的にイメージしなければならなかったりと工夫する必要性があります。
しかし、玄関に物を置きやすい人ほど収納場所に困らなくなるので、全体的な家の予算にもよりますが、余裕があるのであれば是非とも設置するのがおすすめですよ。
土間収納を設置して、収納場所に困らない快適な生活を手にしてみてはいかがでしょうか。
あっ後、別の切り口で瀬崎が土間収納について調べていますのでそちらも一緒にご参考にしてください!