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太陽光パネルの廃棄費用まで考えてますか

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2011年から工務店運営をしています。SNSやメルマガで情報発信の傍らボチボチと更新している個人ブログ。内容はすべて個人的見解です。 趣味:ネットサーフィン、カメラ、、キャンプ、バイク、旅行。

未だに人気の高い投資としてピックアップされているのは新築時の太陽光発電の搭載。

以前ブログで「太陽光発電はやめたほうがいい。何故オススメしないのか?」というブログで太陽光発電という投資について解説しました。

太陽光発電はやめたほうがいい。何故オススメしないのか?

またご参照してください。

さてその時にあまり触れていなかったのですが、太陽光発電を投資として考えると大事なのは載せてから将来の廃棄費用も一緒に考えて見て欲しいなぁと思っています。

ここについて少し触れていきたいと思います。

目次

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太陽光パネルの廃棄費用まで考えてますか

 

先日こんなツイートをしました。

太陽光発電は

【太陽光発電搭載】

【太陽光発電廃棄】するまでを「投資」として考える必要があると思います。

廃棄までの費用を考えて提案してくれる
太陽光の業者っているのかな?

未確定要素が満載の太陽光発電

太陽光パネル廃棄について考えておかないと投資として本当に正解なのか?不明なところです。

でも皆さん

「太陽光パネルのガイドライン」
「太陽光パネルの廃棄費用」
「太陽光パネルの廃棄の業者は誰」とは知らないと将来困ると思いますので順を追って解説していきます。

「太陽光パネルの廃棄のガイドライン」

現在国の方では太陽光パネルの廃棄のガイドラインについては話し合いの途中です。

平成30年12月27日
「太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン(第二版)」について
低炭素社会の実現に向け、太陽光発電を始めとした再生可能エネルギーの活用が重要であり、太陽光発電設備の大幅導入が進んでいます。太陽電池モジュールの適正なリユース、リサイクル・処分の確保のため、総務省勧告(平成29年9月)や先般の災害等を踏まえ、①埋立処分方法、②有害物質に関する情報伝達、③災害対応策について「太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン(第一版)」(平成28年3月)の内容を見直しました

https://www.env.go.jp/press/106294.html 環境省HPより

現在行われている実態としては2030年代なかばから使用済みパネルが急増2015年は2400トンだったものが2040年には約80万トンもの使用済みパネルが排出される見込みです。

太陽光パネルには有害物質(鉛・セレン等)が含まれているためにどこでもかしこでも捨てる事はできないので適切に処分する必要があります。

しかし、その処分方法に関してはまだコレといった明確な「太陽光パネルの廃棄のガイドライン」は未確定なのです。

 


引用元:http://www.soumu.go.jp/

総務省のHPからの切り抜きですが、現状は太陽光発電パネルから排出される有害物質の含有可能性を認識せず、結果、産廃処理業者に情報がなく含有の有無が未確認のまま、最終処分場にて「埋立て」されています。

これに関しての環境省の回答は「今後、専門的な議論を行う場において取り上げることを検討している。」 です。

遅くないですか?現状では十分な役割を終えて廃棄される太陽光発電パネルはなく現状処分されている太陽光発電パネルは災害時より使用できなくなった「災害による損壊パネル」が出てきています。

現状はまだその損壊パネルの廃棄が多いのでしょうが、今後役割を終えた太陽光パネルが大量に廃棄処分されていきます。

 

これについてはまだ明確な「太陽光パネルの廃棄のガイドライン」が決まっていないのが現状です。

では現状では太陽光パネルの廃棄はどうすればよいのでしょうか?

太陽光パネルの廃棄の業者は誰

太陽光パネルの廃棄できる業者は「適正処理(リサイクル)の可能な産業廃棄物中間処理業者 になります。

一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)のHPに掲載されている業者は全国で21社程度。
関西圏においても1社のみとなっており普及率と実態が伴っていないのは事実です。

この業者においてもJPEAは一切の責任を負わない。あくまでも自己責任という事ですので結局はまだ明確に把握できてないという事の裏付けかなと思ったりして勘ぐってしまいますね。

もちろん今後はしっかりとした処分方法が周知されていき増えていく事はあるでしょうし、ないと困りますね。

太陽光パネルの廃棄費用は一体幾ら?

では太陽パネルの廃棄費用ですがこれに関してもほとんど情報が出ていません。まだ実際に役目を終えた太陽パネルが廃棄処分の対象になっていないので把握出来ない状況です。

一部ネット情報で検索していると一例で上がっているのは

撤去費用(ほぼ人件費、必要であれば足場代、屋根修復代など) ・・・ 約20万円
処分費用(運搬費用も含む) ・・・ 約5万円

と記載されているサイトもありますが、非常に安易な金額だと想定されます。

太陽パネルの廃棄費用に関してはまだまだ不明確でありますし、それに伴う処理工事があります。

付属工事としては仮設足場・屋根修理が上げられると思います。

太陽パネルを外して終わりではなく太陽パネルを撤去するタイミングでは屋根材そのものの傷みも計算しておかないとおけないと思いますので。
屋根補修費・足場が150万円前後はかかるのではないでしょうか?
これにプラスして現状不明確な太陽パネルの撤去費用があります。

もちろん太陽パネルについては「リサイクル」などで思ったより撤去費用は必要なかったという事も想定されますが現状としてはすべてが「不明確」過ぎるという事です。

太陽光パネルは撤去費用まで想定して投資とて検討できるのか?

現在の太陽光発電における主観ですが・・・・

まとめ▼

太陽光パネルの廃棄処分に関しては不明確な要素が多い。
だから太陽光発電を搭載するのはやめておきましょう。と言いたいわけではありません。

あくまでも

「太陽光発電に関してまだ不明確な事があるにもかかわらず安易に搭載するのではなくしっかりと調べた上でサイド検討されるべき」

だという事かなと2019年7月現在は考えています。

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