2019年伊礼智住宅デザイン学校に入学してみた結果
2019年伊礼智先生の住宅デザイン学校に入学してみた本田です。
今年から意匠設計も本格的に学びたいと思い色々模索した結果今年は伊礼先生の住宅デザイン学校に入学することにしてみました。
まず伊礼智先生がどんな方なのか。知らない方はこちらを↓
一番最初に見たのは先程のブログにもあるように長崎のフルマークハウスさんで見学させてもらったモデルハウスが一番最初。
今まで目にして来たもの住宅とは全く違いすごく新鮮でこころ惹かれるものがありました。
この見学をきっかけに去年から今年にかえて全国の工務店さんの家を見学させてもらいましたがどこにも惹かれるものがたくさんありましたねー。そこで温熱設計と意匠設計をかけ合わせてさらに良い住宅を学びたいと思い、今年は伊礼さんの住宅デザイン学校に入学。
目次
伊礼智住宅デザイン学校とは?
先程のブログにもありましたが、住宅デザイン学校にはざっくり言うと2つコースがあります。
・座学のみ ※基本編
・座学+即日設計 ※上級編
この2コースがあります。
座学は半日の講義×3回(3ヶ月)
即日設計は座学の翌日にあり、当日に「お題の敷地」と「設計課題」が発表されて3時間でプランを一から考えて手書きでプレゼンまで仕上げる×3回(3ヶ月)
私は何を血迷ったのか、基本編も聞いたこともないのに横浜の某社長にも載せられていきなり上級編に申し込みをしていまいました。
後から聞いてると、まずは一度基本編を聞いてから上級編を申し込む人が多いとの事(泣)
なんかよくわからないまま上級編を申し込みしてしまい、その後少しの後悔を・・・。
殆どが工務店の設計者ではなくガチの設計が生業の設計者というツワモノが多いと後で知り更に後悔笑
3時間でプランニングして、手書きで図面を書き上げるなどした事ないので、これはよく考えると大変なことになりそうな予感。
幸い申し込みしてから半年ぐらいは時間があったのであわててその期間を使って手書きの練習しておりました。
で、今回2019年9月4日、5日で東京に行って参加してまいりました。
住宅デザイン学校2019年第2クール参加
東京池袋にて行われたまずは初日の基本編
テーマは「物と物のあいだにあるもの」「ゆるやかなつながり」
今回はゲスト講師として丸山弾(だん)先生の講義もありました。
設計に大事なのは
「間」
「境界」
「距離感、奥行」
「広がり」
「静と動」
「明と暗」
そういった空間の使い方やメリハリの付け方。
そんなところをしっかりと表現することによって建築は変わっていく。
そんな講義でした。
初日の座学は夢中になって聞いてるうちにあっという間に終わり。
んー短い。これを3日間ぐらいじっくり聞いてもホント面白いなぁと思いますねー。
消化不良を起こしそうですが笑
終了後は懇親会に。
お酒の席でしか聞けない事や参加されている方々と名刺交換などなど。
名刺を見てると半数以上は設計事務所の方々や普段設計業務を担当してる方々ばかり汗
私はといえば田舎のyoutuber笑
設計事務所の方って当然設計を主として生業している。その中に私が混じっているという違和感に明日の即日設計を考えてさらに胃が痛くなる笑
飲み会は24時ぐらいまで続いており・2次会〜3次会まで。
普段は結構最後まで行くタイプなのですが、翌日の即日設計を想像するとしっかりと体力温存しておかないと泣きをみそうだったので24時前には上がらせてもらいました。
最後の人は26時過ぎまであったとの事。凄い笑
住宅デザイン学校上級編(即日設計)
東京2日目。
即日設計。本来は朝一に課題の敷地を現地調査するらしいのですが、今回はなぜが写真のみ。
課題の敷地は香川県。。。。
設計課題はこんな感じ
要約すると「でっかい敷地に年配夫婦の平屋。2階建てでも良いよ」
それに諸条件はありますが、後はご自由に。。。。
・・・おぉ。な、なるほど
本田
後は敷地図面と周りの風景の写真を数枚。
フリー過ぎる笑。どこまで発想を広げればよいのか?焦る。
予算もないので家は無限大に広く出来るし。でも年配夫婦にそんな大きい家は・・・
こんなでかい敷地に2階建てにすると庭が広すぎてそれはそれで・・・
とか、もう色々頭の中で妄想していましたが。
結局は色々考えても一緒なのでいつも通りの設計を自分なりにと少し落ち着いて考えることに。
広い敷地でも南側には2階建ての家があるので最低でも8メーターは空けたい。
出来る限り家を南に向けて建てる。
そんな「温熱環境」はしっかりと整えてゾーニングを。※ゾーニング=部屋配置
そこからあーでもない。こーでもない。いやーこっちの方が日当たりも、風の抜けも。。。
などを考えてパッとひらめいたプランで勝負。
実はここまでの時間は40分ほど。早っ!って感じでうまくハマりました。
そこら微調整はしましたが、書きながら微調整。
で何とか3時間で書き上げる事ができましたー。
もうここで緊張感は途切れていますが、午後からその設計の発表です。
プレゼンと講師陣による講評
午後からは参加者さんが持ち時間約3分ぐらいで設計意図を含めたプレゼン。
これも焦る。んー設計のプレゼンなんか人前でした事無いし汗
と言いながら、頭の中で設計で気をつけたことを一通り整理していざ本番・・・
・・・
・・・
・・・
写真撮ってもらってればよかった(泣)
その姿はありませんが持ち時間約3分。多分超えてたと思いますが、自分の設計意図や思いを伝えてみました。その直後に講師陣による講評です。
伊礼さん「きれいにまとまってますねー。でも後ここを○○したらもっとよくなるよねー」「○○が気になるからここ○○してみてー」
という感じ。ひじょーに優しい♪。優しさにもプラスアルファのご意見をいただける貴重な機会。。。嬉しい。
丸山さん「伊礼先生と一緒だねー。すごく纏まってる。けど、んーここが気になるから、ここはもっと○○してるとよかったかもねー」
なるほどー、なるほどー。と思っている間にすごい貴重な時間はあっという間に終了。
今回はお一人欠席だったので全員で14名の発表と講評を4時間超えでやっていきます。
もちろん他の参加者の発表や講評もめちゃくちゃ参考になります。普段中々同じ設計者さんがどんな考えでいるのかを知る良い機会になりました。
で、講評会終了後に講師陣と参加者から投票があり、これがすごく良い緊張感をもたらします。
投票の結果発表は・・・
さて、投票の結果は・・・・
そう、設計事事務所の猛者が参加する中・・・・
何と、伊礼さんと丸山さんの講師票をいただけるというワタシ的には【ハプニング】が笑
名前が呼ばれた時には焦ってしまい、私がだけ思わず
はっ、ハイありがとうございます!
本田
一人で思わず返事をしてしまいました(大笑)
参加前は書き上げる事が出来るのか?一抹の不安をもって参加しましたが結果は一矢報いる結果に♡
もちろん最優秀賞は逃しましたが、そもそも一票も狙ってなく「参加する事に意義がある」という立場で望んだのこれはとても嬉しい出来事でした。
基本を大事にここまでやってきた事が評価の一つになりました。ここから更に「設計に面白さ」やデザインのディテールを考えてもっと設計がうまくなるように精進したいと思いました。
非常に良い機会になりましたねー。
次回は10月に大阪でありますのでまた気を引き締めて精進したいと思います。